2月2日「スーパーJチャンネル」で『コロナ禍で急増!マスクが原因?顎関節症にご用心!』というタイトルのニュースが放映されました。
患者さんの関心が高い内容なので、ニュースの内容を基に最近増えている顎関節症について解説しますね。
コロナ禍が始まって「口を開けると痛い 噛むとカクカク音がする 口が開けづらくておにぎり1個が食べられない」といった顎関節症の方が増えていて、その原因が感染予防に欠かせないマスクの習慣化ではないかと言われています。
ニュース中、埼玉県にある整骨院では顎関節症の患者が急増していてコロナ禍前と比較すると月平均で5倍近いと言われていました。
なぜマスクで顎関節症になってしまうかと言うと、四六時中マスクをしていると耳や頬が押さえつけられ、無意識のうちに口の周りの筋肉に力が入ります。それにより歯を食いしばる癖がつき、この食いしばりが原因で顎関節症になってしまうのです。
ところで顎関節症の原因となる「食いしばり癖」のある人は、体のある部分に異常を知らせるサインが出るんですが何処か分かりますか?答えは『舌』です‼
通常、上の歯と下の歯は少し間が空いているんですが「食いしばり癖」があると常に上下の歯を噛みしめる状態になるため歯で舌を圧迫してしまいます。その結果、舌の横や頬の内側にギザギザの歯形が付いてしまうんです。
舌の横や頬の内側に歯形がついていたら顎関節症になり易くなっているか、すでに顎関節症になっているかもしれません。
大学の歯学部の先生によると20~30代の若い女性に顎関節症が増えていて、長引くコロナ禍による生活環境の変化が現在の顎関節症の要因になっていると言われていました。また、猫背の人やうつ伏せに寝る人も顎関節症の危険があるとのことでした。
最後に歯学部の先生より顎関節症のセルフケア術の紹介がありました。
簡単セルフケア術
①あごの筋肉をマッサージ
筋肉が痛い場合筋肉をほぐすようなマッサージをしましょう。
②口を開閉するストレッチ
顎関節症で痛める筋肉は口を閉じる筋肉ですので、口を開けることで口を閉じる筋肉を伸ばすストレッチをしましょう。
③ほほを膨らませて伸ばす
口を閉じる筋肉に緊張がある場合はほっぺたを膨らませて伸ばすストレッチも有効です。