膝の水
膝の痛みで病院に行くと「水が溜まっていますね」と言われた事はありませんか？そもそもこの水は何なの？悪い物なの？？と思いますよね・・・
関節包と関節液
膝を含めて体中のすべての関節は関節包という膜に包まれています。この膜の内側は膜から分泌される関節液という液体で常に満たされています。関節液は軟骨の保護や潤滑油の働きをしていてこの関節液の事を一般的に病院では「水」と呼んでいます。
水が溜まる原因
膝の腫れの原因である「水」ですが、ここで確認しておきたいのは水が痛みの原因？と思われる方がほとんどですが、膝に痛みがない状態でも常に水はあります。問題なのは増え過ぎた水なのです。
ではなぜ水が増えてしまうのか？というと、膝の使い過ぎなどで軟骨が削られ、その削りカスが関節包の膜に刺さり炎症が起きます。膜に炎症が起きると関節液の分泌に異常が起きて普段より沢山の「水」が出てきます。これを「水が溜まった」と言いますが正しくは「水が増えた」です。
治療方法
増え過ぎた水を引かせるには、まずは関節包の炎症を抑えることが先決です。そのためには「アイシング」で膝をしっかり冷やし、動き過ぎないよう安静を心がける事が重要です。
運動法
膝の痛みが続くと膝を動かすのが減り筋力が低下していきます。かといって階段の上り下りや長時間の歩行はかえってひざを痛めてしまうので、関節に負担の少ない水中ウォーキングがおすすめです。
当院では
タナカ治療院では腫れを伴う膝の痛みに対して骨盤調整で骨盤・股関節の状態を整え、膝関節の整復を行います。関節の位置を整える事でこれ以上炎症が広がるのを防ぎます。また、はり治療により炎症と痛みを軽減し、溜まり過ぎた水の吸収を促します。急性期はアイシングやサポーター固定も併用しながら最短で回復できるように治療していきます。慢性期は関節包の働きを良くするためお灸を併用することもあります。
